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キャンプブームをきっかけに、日本でも話題になってきたブッシュクラフト。皆さんは、耳にしたことはありますか?
ソロキャンプにはまっていくうちに、もっとレベルの高いアウトドアに挑戦してみたくなってきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなブッシュクラフトに欠かせないアイテムといえば、やはり「ナイフ」! 特に刃厚があり、頑丈なシースナイフが重宝します。
今回は、刃物の町岐阜県関市の老舗アウトドアナイフ専門店の山秀がプロの目線でブッシュクラフトナイフをお勧めします!
筆者・アドバイザー
山秀店長 マック。 ナイフ・アウトドアのことなら何でもお任せ!マックの愛称でナイフ専門YouTubeも発信中。キャンプ🏕 登山⛰ 2児のパパ。ナイフ一筋27年!
ブッシュクラフトとは?
そもそもブッシュクラフトとは、どんなものでしょうか?
ブッシュクラフトとは、文明の利器になるべく頼らず、自然環境で生きるための「知恵や技術」のことで、アウトドアの楽しみ方の一種として知られています。
bush は英語で茂み、craftは「手作業で作る」という意味があります。
印象的なシーンとして、バトニングと呼ばれる薪を割る作業や、フェザリング(焚き付け用に薪を削る作業)、火打石やメタルマッチを使い火を起こすところが思い起こされます。
しかしそれだけでなく、食料収集(採取、狩猟、罠猟、釣り….etc)、 水の確保、シェルターの自作、ロープワーク、ウッドクラフトなどなど… もブッシュクラフトに含まれます。
現在のブッシュクラフトの発祥は北欧が起源と言われていますが、(諸説あり)近年、世界でブッシュクラフトという言葉が広まったきっかけは、イギリスのブッシュクラフター レイ・ミアーズさんのサバイバル番組だと言われています。
日本ではあまり馴染みがない方かもしれないですが、海外ではとても有名なサバイバルインストラクターさんです!
ブッシュクラフトナイフの選び方!
いよいよ、ブッシュクラフトナイフのお話に入ります。ブッシュクラフトを選ぶ観点は、ズバリ6つ!
1:ナイフの種類
2:刃の形状(グラインド)
3:鋼材(切れやすさ・研ぎやすさ)
4:刃の厚さ
5:ハンドルの素材
6:見た目!!直感!!第一印象!!(実は重要)
①:ナイフの種類
ナイフの種類の中で、ブッシュクラフトへのおすすめは、「シースナイフ」です。別名「フィクスドナイフ」とも呼ばれます。
ナイフの種類には、折り畳み可能な「フォールディングナイフ(折り畳みナイフ)」と、刃が先端からハンドルまで繋がっている「シースナイフ」が存在しますが、ブッシュクラフトでは、薪を割って削ったり、草木を切り分けたりするシーンが多いため、フォールディングナイフより厚みがあり丈夫なシースナイフを選ぶと良いでしょう。
シースナイフのシース(英:sheath)は、鞘を意味します。またフィクスド(fixed)は固定を意味し、フィクスドナイフを固定刃 と表現する場合もあります。
②:刃の形状(グラインド)
続いては、ナイフの刃の形(グラインド)です。ナイフの刃の形状は大きく6種類ありますが、ナイフを使うシーンによってお勧めする刃の形(グラインド)は変わります。
料理をすることが多い方には、刃が鋭利で切る際に抵抗の小さい「ホロー/フルフラット」がおすすめ。
薪を割る・削ることが多い方には、刃角が鈍角で刃こぼれの心配が少なく、木に食い込んだ際に割る力の強い「スカンジエッジ/コンベックス」がおすすめ。
料理もウッドワーク(薪割り、フェザリング)も何でも楽しみたい方には万能型と呼ばれる「フラット」がおすすめ。
グラインドの種類に関しても、奥が深い世界なので、さらに詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
③:鋼材
ナイフの鋼材は、主にステンレスと鋼の2種類に分けられます。
ステンレスは、錆びに強く、お手入れも楽ちん。鋼は錆びやすいのでお手入れ、保管に気を使いますが、切れ味が良く、研ぎ直しやすいです。
最初の一本として山秀がお勧めするのは、お手入れも簡単なステンレス。本記事で紹介するナイフも全てステンレスです。
④:刃の厚さ
ブッシュクラフトシーンの刃の厚みが大きく関わってくるのがバトニング、フェザリング、カービングなどウッドワーク全般となります。
ホームセンターで売られているような薪(直径10センチ程度)の薪をバトニングで割りたい場合、3.0mm何ミリあれば可能ですが、短時間で効率的に太い薪を割るとなると、5mm以上の厚みがあると申し分ないですね。
逆に、5mmもあるナイフでは、料理シーンでは切るというより割れてしまいとても使いづらいです。
つまり、刃の厚みもシーンによって大きく影響するので検討が必要です。
⑤:ハンドル
ハンドルもナイフを選ぶのに大切なポイントですね! ハンドルには様々な種類がありますが、大きく分けて「天然材」と「人工材」があります。
天然材の代表としては、ウッド(木)、スタッグ(鹿角)、ボーン(骨)、パール(貝)などがあり、人工材の代表としてはマイカルタ、カーボンファイバー、G10、樹脂、金属などがございます。
ウッド(木)など天然材のハンドルは使い込むほど味が出てきますので育てる楽しみがあります。ただしデメリットとして割れやすい、反ったり形状変化しやすいなどが考えられます。
対して樹脂など人工材は割れる変形するなど強度面での心配がなく、悪天候での使用にも耐えます。しかし長年の使用でも殆ど味が出ることはなく、育てる楽しみがあまりありません。
⑥:見た目!!直感!!
やはり第一印象というものは何においても重要です。細かいスペックや鋼材などにもこだわるのもギア選びの醍醐味ですが、何より大事なのは、あなたが「かっこいい!」「なんかいい!」「使ってみたい!」と、感じたナイフだと思います。
このようなポイントを踏まえて、アウトドアナイフ専門店、山秀が選んだブッシュクラフトにおすすめなナイフ5選をご紹介します。
1DEW d5 kokko ミニ キャンプ 鉈 440C ブラック x グレーマイカルタ
全長:260 mm
刃長:140 mm(カッティングエッジ115 mm)
刃厚:5 mm
重量:280 g
ブレード材:440C ステンレス鋼
ハンドル材:ブラック/グレーマイカルタ
牛革シース(黒)
kokko(コッコ)はフィンランド語で『 焚火 』 5mm厚のコンベックスグラインドの刃は、「ブッシュクラフト」の中でもバトニング、フェザリングなど焚き火に必要不可欠なキャンプ鉈として生まれた1本。 安心の日本製!
ボーカー マグナム ブッシュクラフトドロップ Boker Mugnum Bushcraft Drop
全長: 22,50 cm
刃長: 10,80 cm
刃厚: 3,70 mm
重量: 208 g
ブレード材: 440A
ハンドル材: G10
Made in: Asia
シース: Kydex(カイデックス)
Item Number: 02SC339
ホローグラインドながら、フルタングで3.7mm厚のブレードを有するこのモデルはブッシュクラフトという名の通りアウトドアで様々なシーンで活躍します! ブッシュクラフトナイフとしては珍しくブラックのストーンウォッシュされたブレードが目を惹きます。
ハンドルのグリーンG10は強度抜群な上、丸みがあり操作性も申し分なし。
エントリー向けナイフとして十分おすすめです◎
モキナイフ MK-2021NBCM CO Berg(バーグ) コンベックス ブラウン ブッシュクラフトナイフ Moki Knife
全長:230mm
刃長:110mm
刃厚:4.5mm
重量:205g
鋼材:VG7ステンレス / 420J2ステンレス 三層ラミネート材
ハンドル:ナチュラルブラウンキャンバスマイカルタ
付属:革ケース
Made in Seki Japan
2023年 ナイフ屋山秀年間売上ランキングNo.1を獲得したのがこの名作、バーグ!
スカンジエッジ+コンベックスグラインドという夢の最強ブレードが驚きの切れ味と強度を
実現しました。まさにブッシュクラフトナイフの申し子と呼べる1本。
創業117年の老舗刃物メーカーの職人が作る信頼の日本製。
ジョーカー ナイフ CN125-P ノマド ウォールナット ファイヤースチール付 ブッシュクラフトナイフ Joker NOMAD BUSHCRAFT KNIFE WALNUT
全長:250 mm
刃長:127 mm
刃厚:5 mm
重量:259 g
ブレード鋼材:Bohler N695 ステンレス
ハンドル:ウォールナット
スペイン製
5mm厚の重厚なブレードをコンベックスグラインドに刃付けされたノマドはジョーカー最強の称号を冠したブッシュクラフトナイフ。 バトニングや大きさを活かしたチョッピングはもちろん、フェザリングなど細かな作業も可能。 牛革シースにはファイヤースチールが収納できこの1本があれば焚き火が完成! ハンドル材の天然高級ウォールナットは使い込むほど味が出ます。
マセリン 982 OL ハンティング オリーブウッド シースナイフMaserin
全長:240 mm
刃長:120 mm
刃厚:約4mm
重量:190 g
ブレード鋼材:440C ステンレス
ハンドル:オリーブ・ウッド
付属:レザーシース
Made in Italy
イタリアの老舗刃物メーカー、マセリン社の人気ブッシュクラフトナイフ。 洗練された美しいブレードラインから個性的なハンドルデザインに一目ぼれする方も多いモデル。 フラットグラインドながら約4mmの刃厚、フルタングの頑強なつくりで幅広いシーンで万能に活躍します。 天然のオリーブウッドハンドルも、使えば使うほど経過を楽しめて、育てがいがあります。
最後に、山秀からナイフ選びにおいてのお願い
今回、本ブログでは、ナイフ専門店山秀が信頼できるブッシュクラフト向きナイフを厳選してご紹介させていただきました。
長年にわたり相棒として愛用できる信頼に足るナイフという点を重視しましたので、どうしても少々高額なナイフが中心となってしまっていますことをご了承ください。ただし、10年、20年と安心してご使用いただける品を厳選しています。
もちろん、数千円でもブッシュクラフトとして多く販売されていますので手に入れることが出来ますが、安価すぎるナイフは、切れ味がすぐに落ちてしまったり、ひどい場合はすぐに破損してしまい怪我の原因になりかねません。そのため、安心して安全に使えるナイフを皆さんが選んでくださることを心から願っています。
終わりに
いかがだったでしょうか? ナイフが一本あるだけで、アウトドアの楽しみ方が一気に広がりますね!
ブッシュクラフトやナイフについて、今回のブログが少しでも皆様のご参考になりましたら幸いです。
世界のナイフ山秀では、ナイフやアウトドアに関する知識をたくさんご紹介していますので、ぜひご覧ください!
HAVE A GOOD KNIFE LIFE!
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